女猫
La Chatte

監督:アンリ・ドコアン
1958年フランス映画

 これはもうフランソワ―ズ・アルヌールの映画だ。白いポロシャツ、ニットのセーター、靴下を履く、スカートの中を火で温める仕草。猫の目をした女、とナチに追われ。彼らの描いた手配絵はまるで猫娘。いつも黒いロングコートを着ているのは黒猫役だからだろうか(白黒映画だからそう見える)。

 しかも、役名はコーラ。レジスタンスの夫がナチの捜索を逃れようとアパートの窓からぶら下がっていたが耐えきれずに墜落死した後、レジスタンスに志願する。しかし、偶然会ったナチの将校と恋に落ち、仲間を売る運命に……。

 圧巻は変態のナチ将校の尋問だろう。この丸坊主のオヤジはコーラの恋人と同じ少尉でライバルなのだが、コーラを密室に連れ込む。まず、靴を脱げと告げ、次に靴下を取らせると「歩け」と命じる。そして「はだしで歩くのは恥ずかしいだろう」と高笑い。次に身体をべったりといやらしくなぜる。胸を両手でさわる場面は映画の前半でコートの上からもやっているのだが、決してもむでもなく、ただ探るように表面を上から下ヘ……どちらも同じ動きなのが変態っぽい。イタリア映画を待つまでもなく、やっぱり、ナチは変態だったんだねえ。それにしても乳房の形、ボリューム、腰のくびれ、程よいヒップ。フランソワーズの身体の曲線はまさに芸術だ。

 ただ、気になったのは最初に1934年、と出ること。その年じゃまだ第2次大戦は始まっていないのでは? ナチが政権取ったのが33年じゃなかったっけ。43年の間違いじゃないのかなあ。フランス語ができないのでなんともいえないけど。それと、調べてみると、なんと続編があるらしい。見てみたいなあ。


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