| 踏みはずした春
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監督:鈴木清順 出演:小林旭、左幸子、浅丘ルリ子、二谷英明、宍戸錠 殿山泰司、阿部徹、野呂圭介、高品格 |
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編集:鈴木晄、冴える仕事ぶり。代官山駅前、渋谷、葉山などがふんだんに登場。ロケーションは坂を意識して多く使い構図も斜めの線を生かして、「踏はずした」雰囲気を出している。それにしても、撮影、照明などの技術陣が素晴らしい。警察につかまった旭を影を使ってうまくとらえたり、微妙なジャンプカットにちかい編集があったり。チンピラに襲われた旭が倒れると、カメラは鉄格子の溝の下に潜って、雨の滴る中で倒れうめく旭を捕らえる。これなんかは「刺青一代」に続くんだろうね。結構細かく演出しています。 しかし、町のチンピラから更正の第一歩が町の似顔絵描きになるってのも、現実味がないような気もするけど。ハッピーエンドなんだけど、時代がよくわからないのでどんな結末になるのかけっこうドキドキする。激突死する『すべてが狂ってる』の2年前。 主演は未央ちゃんのママ左幸子だが、凄く上手い。頑張ってる。しかし、日活の潮流とは違ったんだろうねえ。脇役がすべて後の日活黄金時代の主役になっていくことを考えると。 旭が連れて入ってしまう連れこみホテル「白梅」は『すべてが狂ってる』にもでてこなかったっけか。 不良少年の信夫ちゃん役の小林旭、幼馴染で保母をしている若いルリ子(かずえ)、ライバルの錠、保護司の二谷英明など、そのまま「渡鳥」シリーズの前段だ。 最後のシーンは平坦な外苑前の道(カフェ・外苑がみえる)なんだが、今のどこだ? 最初にBBS(バッドボーイズなんとか=少年更正会?)てなに、と誰かに問うと「ブリジット・バルドー・スタイル」と、新聞の「この神聖なお転婆娘」の広告が。で、「なーんてね」。 |
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