ふたりの男とひとりの女
Me, Myself & Irene

監督:Bobby Farrelly & Pter Farrelly
出演:Jim Carrey, Renee Zellweger, Chris Cooper, Robert Forster

 ナレーション入りで御伽噺のように展開する作戦が大成功。ジム・キャリーのやりすぎ部分さえ気にしなければ、最高に楽しめる痛快ラブ・コメディ。お下品なギャグも期待通りに準備されていて満足できる。

 高IQの新妻を小人の黒人運転手(これも高IQ)に寝取られた保安官チャーリー。生まれた子供3人は天才だが、どうみても黒人。鬱屈したチャーリーの精神は18年間で完全に分裂してもう一つの人格ハンクを生み出してしまった。指名手配の女アイリーンは、やっぱりファレリー兄弟にかかるとなんか親しみ系のいい女に見えるんだな、これが。

 手配写真を見てオナニーするチャーリーやら、チャーリーのふりをしてやっちゃうハンクとか、へんに間接的じゃないセックス関係の説明が潔い。

 もちろん、お得意の音楽も相変わらずセンスよし、全編スティーリー・ダンのトリビュートが続き、XTCやケイク(たぶん...違うかも)にはビックリ。

 何発撃っても死なない道路に転がっていた牛、メガネに望遠鏡をつけた白子=アルビノ(字幕では一切言及してない)のホワイティ、などのヒドイあつかいの脇役が楽しい。生意気だからとハンクに池の水に顔をつっこまれる女の子も大変だ。

 3人の天才息子がドイツ語のマニュアルを読みながら奪ったヘリコプターを飛ばすのはいいけど、もうちょっと活躍してほしいよね。FBIにハッキングして悪徳警官を捕らえるとか。まあ、そういうミステリー系の物語はどうでもよいのか。川のそばの小さな家、っていうアメリカ的小市民の生活や、ノンキな上司ロバート・フォスターのほんわか顔が幸せなラストを演出してくれる。  


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